グーグルの人が「飲み会」を重視する深いワケ

実は仕事の生産性も上げている

以前、グーグルで行われた研究では、チームで仕事をしていくときに、職場の「心理的安全性(サイコロジカルセーフティ)」が高くないと、個々のメンバーがうまく力を発揮できないということがわかっています。

「心理的安全性」は、

「Can I trust you? (あなたを信頼できますか?)」と「Can I respect you? (あなたを尊重できますか?)」

という2つの質問に「イエス」と答えられるかどうかで決まります。

信頼されていると今まで以上に成果を出せる

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人は誰でも、信頼されている、尊重されているという実感があれば、安心感や信頼感につながります。そう信じられる人が自分の上司だったり、自分のチームにいたりすると、気持ちが楽になって、今まで以上に成果を出せるようになります。

ところが、お互いに疑心暗鬼で、誰を信じていいかわからない状態で話をすると、心のバリアを解くだけで時間がかかるため、チームとして結果を出すためのハードルはグンと跳ね上がるのです。

グーグルのTGIFや部活などの仕組みは、情報の行き来がスムーズな風通しの良い職場になると同時に、「心理的安全性」つまり互いの信頼感を高めることにも一役買っているように思います。

現在、リクルートの常務執行役員の北村吉弘氏も、 「Stay young (若い考え方を持ちましょう)」と社内で呼びかけ、今、部活の活性化に力を入れているそうです。

残念ながら、今は、コストやコンプライアンスの問題、個人の意識の変化などがあり、「飲みニケーション」も減ってしまったと言われます。

もともと外資系企業のように「フィードバック」の仕組みを持たない企業も多いですから、上司と部下との距離感が微妙に遠くなり、それが会社全体の意思決定や生産性にもつながる部分があるように思います。

グーグルもアップルもアマゾンも、社風も、働き方も、何に目を向けているのかも全然違います。

僕は日本でいろいろな会社にお邪魔してきて、この会社はすごい、おもしろいと感じることがたくさんありますが、本人たちが気づいていなかったり、自信を持てなかったりすることが多いです。そこはもったいないと思います。

必ずしも「飲みにケーション」や「社員運動会」が正解なわけではないかもしれませんが、日本企業も、自分たちなりのよいやり方をもう一度見直してほしいと思います。

それでチームが一体感を持てるなら、再び取り組んでみる価値はあるのではないでしょうか。

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