人気風俗「五十路マダム」、応募殺到の舞台裏

南は熊本から北は仙台まで20店舗に拡大

「“セックス依存症です!”と言って、性的充足感を求めてこられる方もいます。そういう女性は人気が出ますよ。楽しんでやっているのがお客さまにも伝わるんでしょうね。または、男性との出会いを求めて入店される方も。デリヘルで婚活って、この世代ならではでしょう」

ただ、それでも最も多い理由はほかの世代のそれと変わらない。

「生活苦や借金、子どもの進学費用などなど、経済的な理由です。ある60代の女性は“独り身なので、老人ホームに入るための資金を貯めたい”と言っていましたね。70歳でホームに入居することを目標とされていましたが、2年間でその額に達して卒業されました。売れっ子さんでしたよ。その年代の女性とのお付き合いを希望される男性は確実にいらっしゃるのですが、なかなか出会えないみたいです。だから60代の女性は絶対的に需要があります。身体が動くうちに短期間で老後資金を貯めたいと入店してくる女性は、これから増えていくんじゃないですかね」

住所不定、出所してきたばかりの女性も雇う

同店は熟年女性に対して広く門戸を開いている。面接をした人は、ほぼ100%採用。住所不定の女性や罪を償って出所してきたばかりの女性に対しては、寮に入れて住所を作ったうえで働いてもらうこともある。

「年齢だけでなくルックスも体型も、いっさい問いません。肝っ玉母ちゃんみたいな女性が、めちゃくちゃ売れることもあるんです。働き始めてから磨かれてきれいになっていく……というわけではなく、お母ちゃん的なまま売れていく。そういう方は性格がものすごく柔らかくて、私たちスタッフも話していてラクです」

では、そんな女性たちを求める男性の実像とは?

「基本的には40~60代、女性と同世代ですね。不倫願望があって、その相手を探しにいらっしゃる方も多いですよ。でも実は、20代前半の若い男性も少なくないんです。受け付けの電話で“お母さんが大好きなんです”とリクエストされるので、“じゃあ、お母さんぽいキャストさんにしましょうね”と応じることもあります」

「風俗『五十路マダム』で不美人も売れる理由」の若林さんにも、入店以来ずっと指名してくる20代男性がいる。彼女のことを「母さん」と呼ぶが、かといって甘えてくるわけではなく、むしろ口汚い言葉でののしるのだという。「反抗期の息子と母って感じですね」と若林さんは笑っていた。

一方で、同店に限ったことではないが、70~80代の高齢者も盛んに風俗店を利用している。

「人生の最後のお楽しみに当店を選んでいただけるのは光栄ですが、ほかの世代にはない形での“お別れ”もあります。長年通われていたお客さまがご病気で入院される前に、“きっとこれが最後だから”とお気に入りの女の子を指名してくださるんですよ。でも思いもかけないタイミングでそのときが訪れることも……。心筋梗塞で倒れた常連さんがいらっしゃったのですが、そのとき接客していた女の子が現役看護師だったんです」

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