デキない男が「相手とのすれ違い」に悩むワケ

デキる人は相手の「時間軸」を重視して接する

3つの時間軸を理解するうえで、わかりやすい例があります。こんな質問を相手にしたこと、されたことはないですか?

「いつも仕事が速いですよね。いったいいつ寝ているんですか?」

仕事がデキるひとへの褒め言葉の代表例ですが、実は相手の時間軸をまったく考慮していない、デキないオトコの褒め言葉です。仕事の速い人は、寝る時間を削って長時間仕事してるはず、だからこの質問をされると鼻がひくひくするほどうれしいはず!という理屈です。

デキるフリしたデキないオトコに限って言うと、確かに効く。「睡眠時間削って頑張ったオレ」を褒められるこの一言が大好きです。

でも、計画的に仕事をするデキるひとには逆効果です。本人にとっては、睡眠時間を削って作業時間を延ばすのは非効率の極み。自分がそんなデキない仕事の仕方をしてると思われると、「フツーに寝てるし」と心の中で舌打ちされちゃいます。

相手の時間軸に気を配らず、定番の言葉で相手を褒めたつもりでも、どんどん気持ちがすれ違う。デキないオトコの褒め方といえます。

デキるひとは、相手の時間軸を見極めて褒める!

一方、デキるひとは相手の時間軸を見極めて褒め言葉を使い分けていました。

・過去軸の人へ:「いつも素早く対応してくれて、みんな助かっているよ。ありがとう」
・現在軸の人へ:「もうできたの! すごいね!(いつ寝ているの?はこのタイプのみに有効)」
・未来軸の人へ:「〜さんはいつも先のことを考えて対応してくれるから、頼りにしてます」

 

過去軸は、これまでの行動や気配り、現在軸は今その瞬間の栄光、未来軸は計画的な長所への期待。相手の時間軸によって、価値観も喜ぶツボも変わってきます。

さて、本題の「待ち合わせ」の時間軸に戻りましょう。プライベートでも仕事でも、必ず打ち合わせは待ち合わせからスタートします。

デキないオトコが待ち合わせで重視するのは、「時間を守る」オンリー。お互いがわかる場所で、決まった時間に間に合うように待ち合わせができればミッション達成。そこに何の戦略も存在しません。一方、デキるひとは相手の時間軸を見極めて、待ち合わせを自分のペースに引き込む引き金にしていました。

最初に出てきたデキる上司は典型的な「現在軸」に生きる人。今この瞬間重視の現在軸は、待ち合わせに遅刻しやすいタイプといわれます。その代わり場の中心になって空気を支配するのが誰よりも得意。彼はその特性を活かして「前の打ち合わせがあるから1、2分遅れるけど、待っててくれる?」とあらかじめ待たせて、予告通りに少し遅れてさっそうと登場し一気に打ち合わせを開始。自分に合った待ち合わせ方法を実践していました。

次ページ時間軸が違う部下に誤ったアドバイスをしていないか?
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