「超・人手不足」の物流業界を救う3つの大革新 「デジタル・ロジスティクス」が物流を変える

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ロジスティクスとは、もともと兵站(へいたん)や後方支援を意味する軍事用語であるが、今ではこの概念が企業の経済活動に転用され、「顧客のニーズに合わせて、調達・生産・物流・販売・廃棄を効率的かつ総合的に行うこと」という意味で用いられている。

ここにきて、ロジスティクスの各領域において、デジタルテクノロジーを用いた新たな取り組みやサービスの創出が始まっている。

ここでは、ロジスティクスの新たな動きとして期待されるデジタル化の以下の3つのトレンドに沿って、新サービス、ツールの「ロードマップ」を展望する。

・シェアリング・エコノミー型サービス
・自動運転による輸送の無人化(ドローン、デリバリーロボット、トラックプラトーニング=隊列走行自動運転)
・AI・機械学習による物流の自動化と最適化

「シェアリング・エコノミー型サービス」が物流を補完

海外を中心に新たな物流サービスとして立ち上がりつつあるのが、個人や企業が保有する遊休資産やスキルの貸し出しを仲介する、シェアリング・エコノミー型サービスの物流版だ。

ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコで事業を展開する米Cargomatic社は、荷主とトラックドライバーをリアルタイムでマッチングするサービスを提供している。

荷主が荷物と送付先をCargomaticのWebサイトから登録すると、リアルタイムで見積金額と集荷・配達予測時間が表示される。荷物を運搬するドライバーは専用のスマートフォンアプリを通じて依頼を受けることができる。

荷主は荷物を早く安く届けることができるようになり、ドライバーはトラックの積載率と稼働率の向上が見込める。シェアリング・エコノミー型サービスの代表格であるUberの物流版ともいえるサービスだ。

日本でも、ネット印刷サービスを提供するラクスルが、2015年12月に「ハコベル -hacobell-」という運配送シェアリング・エコノミー型サービスを開始している。

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