ベントレー「マリナー」の知られざる伝統 「特別な1台」を作り出す注文製作の凄み
ベントレーモータースジャパンは2月15日、限定モデル「コンチネンタル GT V8 S ムーンクラウド エディション」を発表した。このクルマを手掛けたのは、英国本社のビスポーク部門「マリナー」。ベントレーを長年支えてきた名門コーチビルダーの末裔だ。
450年の歴史を持つマリナー一族
フェラーリの「テーラーメイド」。ランボルギーニの「アド・ペルソナム」。アストンマーティンの「Q by アストンマーティン」。そしてロールス・ロイスのずばり「ビスポーク」など、昨今の超高級カーブランドではオーナーの嗜好を反映した特別な1台を製作するビスポークプログラムが活況を呈している。
そんな中、ベントレーのクルー本社工場内におけるビスポーク(注文製作)部門として活動するのが「マリナー(Mulliner)」だ。今回、そのマリナーの本国スタッフによるプレゼンテーション、および同部門の手がけた限定モデル「コンチネンタル GT V8 S ムーンクラウド エディション」の発表会が、2月15日に東京都内で開催された。
マリナーというブランドネームに聞き覚えのない方も多いかもしれないが、これは英国を代表する名門コーチビルダー(ボディ製造工房)である「H.J.マリナー」を筆頭とするマリナーファミリーの正統な後継者であることを示したものである。