会議を見れば「成長する若手」が一目でわかる

伸びる人がやっている「4つのコツ」

会議という場の特徴は、多くの人が参加することです。そこで無為な時間が過ぎることは、その分、大きな機会費用を発生させます。

会議の目的を理解できると、(言い方は悪いですが)比較的手を抜いても大丈夫な会議と、真剣勝負が求められる会議との差もわかってきます。これは、自分の時間を有効活用するうえで大切なことで、戦略的思考の訓練にもつながります。

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前者は、たとえば「会議が開かれた」という形式要件さえ満たされればいい会議です。そこでなまじ会議を長引かせるような発言をすると、「空気の読めない奴」と認定されかねません。

そうしたことを見極める手っ取り早い方法は、信頼できる先輩に確認することです。これは、その組織の文化や価値観を確認したり社内の人脈を強化したりすることにもつながり、長い目で見て、その会社で活躍するベースにもなります(ただし、文化や価値観そのものがひどい場合には、まったく別のアプローチが必要になります。転職を検討するのも一案です)。

「自分ならではの情報」と「自分なりの答え」を用意せよ

次に、真剣に望むべき会議で若手が提供しやすい典型的な価値をご紹介します。それは、「新しい視点」と「現場ならではの情報」の2つです。これを臆せず発言することができれば、周りの見る目も変わります。

コツ2:新しい視点と現場ならではの情報

ある程度準備をし、前向きに会議に参加している人間の意見は、参加者のものの見方に新しい視点を加え、よりよい結論を促すことが少なくありません。

筆者は若い頃、コンサルティング業界にいたことがありますが、通常、若手のコンサルタントはクライアントの業界に関しては素人です。専門知識では業界のプロの方々には勝てません。

それでも一定のバリューを出せるのは、業界で常識とされていた思い込みを、たとえば「なぜこの順番で進めるのか? こうやったほうが効率的ではないのか?」といった質問を投げかけることによって打破することができるからです。組織における若手=「業界の常識に過度に染まっていない人」の発言がこれと同じような効果をもたらす可能性は、決して小さくはありません。

「若手ならではの情報」を的確に組織に共有するという点も大切です。具体的には、顧客の声や、現場におけるトラブルの情報など。これらは管理職以上に、ビジネスのフロントに立っている若手だからこそ知っている、経営にとっても貴重な情報です。

それを会議の場で共有することは、ある意味、基本ですが、意外に多くの若手はできていません。若手社員であっても、「自分がこの会社や部門の動向を左右しうるのだ」「組織として変化することに寄与するのだ」という認識を強く持ちましょう。

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