鉄道の「株主優待乗車証」お得度ランキング

JRは九州がお得、私鉄トップの利回りは6%超

お得な株主優待を用意している鉄道企業はどこか(写真:IYO/PIXTA)

投資情報誌などでよく特集が組まれる株主優待利回りランキングは、株主優待を金額換算して利回りを計算している。図書カードやお米券、カタログギフトなどは金銭換算しやすい。自社商品の買い物割引券なども金額に換算することは可能だ。

鉄道会社の株主優待といえばまず思い浮かぶのは、株主優待乗車だ。株数に応じた運賃や料金の割引券、自社区間ならどこでも使える回数券、半年または1年間、自社区間乗り放題の乗車証など各社がさまざまな優待を行なっている。

独自ルールで金額に換算

ただ、どの区間で優待を使うかは人それぞれということもあり、金額換算しにくい。そこで独自基準で換算し、年間利回りベースでお得度が高い鉄道会社を算出した(1月27日終値を計算に採用)。また、自社系列のホテルやレジャー施設などの割引利用サービスを提供している鉄道会社も多いが、今回は優待乗車に絞った。

まず、JRから見ていこう。上場している東日本、西日本、東海、九州の4社とも年1回、優待割引券を100株ごとに1枚発行している。各社とも1枚につき運賃・料金の割引を1回受けられるという内容だ。割引率は各社によって大きく異なる。西日本と九州が5割引なのに対し、東日本は2割引、東海は1割引だ。

換算にあたっては各社ごとに新幹線の最長区間の運賃・料金を適用した。東日本は東京―新青森間、西日本は新大阪―博多間、東海は東京―新大阪間、九州は博多―鹿児島中央間である。優待割引はグリーン料金にも使えるので、料金はグリーンを用いた。

その結果、JR内でのお得度は1位九州、2位西日本、3位東日本、4位東海の順になった。九州の博多―鹿児島中央間よりも西日本の新大阪―博多間の方が、距離が長く料金の金額が高い。つまり割引額だけ見れば西日本の方がお得なのだが、九州の方が投資額が少なくて済むため、結果として1位になった。

JRには男性満65歳以上、女性満60歳以上から加入できる「ジパング倶楽部」があり、加入すると全国のJR運賃・料金が3割引となる。こうなるとシニア層にとってはジパング倶楽部の方が東日本や東海の株主優待よりもメリットは大きい。だが、「ジパング倶楽部は距離や時期の制限がある一方、株主優待は片道200キロ以下の利用やゴールデンウィーク・お盆・正月の時期も使える」(JR東日本)としている。なお、東日本の場合は割引券を2枚使えば4割引になる。

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