中国国家主席、「領土主権・海洋権益断固守る」 台湾海峡の状況は複雑で深刻
[北京 1日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は新年の演説で、中国の領土主権と海洋権益について、いかなる言いがかりも許さないと述べた。国営メディアが12月31日夜に伝えた。
中国は、南シナ海の領有権をめぐり、フィリピン、台湾、ベトナム、マレーシア、ブルネイと対立している。
習主席は「われわれは、平和的発展を堅持し、われわれの領土主権、海洋権益、利益を断固守る」と表明。詳細には踏み込まず、「中国人民は、だれかがそれに言いがかりをつけることを決して許さないだろう」と述べた。
台湾については、新年のあいさつを述べるにとどめた。しかし、新華社によると、対台湾窓口である国務院台湾事務弁公室の張志軍主任は「2017年を見据えると、台湾海峡の状況は複雑で深刻であり、中台関係の展開は多くの不確定要素とリスクに直面している」と述べた。
台湾の蔡英文総統は12月31日、中国に「冷静に」対応する姿勢を示し、平和維持の方針を再確認する一方、2017年には不確定要素が台湾および台湾の防衛関連部門にとって試金石になるとも述べた。
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