下着感覚で装着!米国発の「電動スーツ」

Siriやルンバを生んだ米軍の研究から誕生

2016年12月9日、日本のベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインのイベントで電動スーツの事業構想について語る、スーパーフレックス社のリッチ・マホニーCEO

「電動スーツ」や「アシストスーツ」と聞けば、全身を覆う仰々しいガンダムのような装置を思い浮かべるかもしれない。だが米国シリコンバレーのベンチャー、「スーパーフレックス」が開発中の製品は、まるで下着のように着用できるスーツだ。

まだ開発中のため実物は公開されていないが、繊維を縫い合わせてできており、軽量で薄くしている。首から膝のあたりまでつながった下着のような見た目だ。この上に通常の衣服を着ることができるという。

高齢者や肉体労働者の需要を見込む

現在明らかになっている製品のイメージ図。筋肉に沿って張り巡らされた繊維に、センサーとモーターが埋め込まれている

体の動きを感知するセンサーと、それに合わせて駆動する極小のモーターが内蔵されており、着ているだけで筋肉の動きを助ける。座っているときは背中を支えて姿勢を正し、椅子などから起き上がるときや立った状態、動いているときは背中に加えて腰や臀部の筋肉を補助する。

主に足腰の弱った高齢者層やリハビリでの需要を見込む。倉庫や建設現場などでの肉体労働の改善に向けた活用も見据える。「足腰が不自由な人は杖や歩行器、車いすといったものを使わなければならない。ただ器具を使っているのを見られたくない人は多い。そうした人々に目立たない補助を提供したい」。スーパーフレックスの創業者でありCEOのリッチ・マホニー氏は、スーツの開発目的をこう表現する。

「強調したいのは、これは”パワードクロージング”だということ」(マホニー氏)。日本語に訳せば「電動衣服」といったところだろうか。センサーやモーターなどウェアラブルデバイスとしての特徴は持ちつつ、基本的には衣服だととらえて開発をしているのだという。

実際設計を担当する部署のトップは、機械系のエンジニアではなく、テキスタイルやファッションのデザイナーだ。「まず衣服としてのデザインを考え、その後に部品を組み込むという進め方だ」(マホニー氏)。

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