7)小田井駅(東海交通事業城北線・愛知県名古屋市)
きわめて高い高架線上を走る非電化の城北線は、見晴らしがよいことで知られている。普段は閑散とした路線だが、年に一回の元旦の「初日の出号」は唯一と言っていいくらい賑わうイベントだ。列車はビューポイントで停車するが、小田井駅ホームからの初日の出見物も人気だ。列車利用のみならず、直接駅のホームに上がることも可能である。ビルの6階に相当する高さなので、何も考えずに階段を上りだすと後悔するだろう。
8)二子玉川駅(東急田園都市線/大井町線・東京都世田谷区)
10両編成の長い電車が停車するため、ホームが多摩川に架かる鉄橋上に延びている。中央林間、長津田方面行きの電車が発着する1番線ホームの溝の口寄りに立つと、川の上にいる感じで、見晴らしがよい。日の出を眺めるのに申し分のないロケーションである。島式ホームで、この付近の幅は大変狭くなっているけれど、2番線に発着する大井町線の電車は最大で6両編成しかなく、川の上あたりは停車しないので柵で覆われている。従って、田園都市線の電車にのみ注意していれば、安全上の問題はない。
9)高井戸駅(京王電鉄井の頭線・東京都杉並区)
地平を走る区間の多い井の頭線だが、高井戸で環八通り(環状八号線)と交差するため高架になっている。線路の南側を神田川が流れていて、公園が点在していることもあって高層マンションやビルは環八通り沿いに限られている。従って、渋谷方面の島式ホーム先端部は見通しがよく、上下線も離れているので安全に初日の出が拝めるスポットとなっている。
やはり「日の出駅で日の出」を…
10)日の出駅(ゆりかもめ・東京都港区)
日の出駅だから、ここで初日の出を見てみたい。幸いホームは高架になっていて見晴らしは良い。ガラス張りの駅で、島式ホームだから、頻繁にやってくるお台場方面へ向かう車両が到着すると眺めは遮られる。東京湾の向こうに晴海や豊洲のビル群が見え、都会的な情景の中で初日の出が拝めそうである。ガラス張りとは言え、密閉された空間ではなく隙間風がかなり入ってくるので寒さ対策は怠りなくしよう。
以上、首都圏を中心に初日の出が拝める駅についてまとめてみた。初日の出の時刻は、山頂や離島を除いて日本で一番早い千葉県の犬吠埼が6時46分ごろだ。それでは、よいお年を!
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