究極の肉ブーム、次は「素揚げ鶏」がくる? 2017年は酉年だけに・・・

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鳥房では、店頭で大量の鶏を揚げており、購入することも可能。値段はサイズにより異なり、また日によって変化するが、大体半身で600~700円(筆者撮影)

立ち食いステーキ屋が大人気になったり、ローストビーフ丼ぶりを目当てに長蛇の行列が出来たり、ここ数年、かつてないほどの「肉ブーム」が盛り上がりを見せている。もともと肉料理はスタミナ食として、若い世代を中心に男性の人気を集めるアイテムであったが、昨今の肉ブームは女性も巻き込んでいる点で、これまでとは趣を異にしている。

女性たちが積極的に肉を食べるようになったのは、「糖質制限ダイエット」の理解が進んだことと無縁ではないだろう。糖質制限ダイエットでは、脂肪のもとになるコメや麺類など糖質を控える代わりに、肉や魚などはおなか一杯に食べても大丈夫だとされている。特に、これまでダイエットの大敵と考えられていた高カロリーな食品も、糖質さえ含まれていなければ、気にせずに食べられるのが大きなメリットとして受け入れられている。

鶏好きにはたまらない素揚げ

カロリーを気にしなくていいので、霜降り肉のステーキも、脂肪たっぷりのホルモンも食べられる――。体重を気にしている人も積極的に肉を食べるようになったことが、昨今の肉ブームの一因だと考えられる。

肉というとステーキなど牛肉に注目が集まりがちだが、鶏肉も負けてはいない。特にお弁当のおかずやお惣菜の定番である唐揚げの人気は根強く、ここ数年、九州や四国の有名唐揚げ「産地」から、専門店が東京にも上陸し、それぞれに人気を博している。

ただし唐揚げの場合、衣になる小麦粉や片栗粉に、少なからぬ糖質が含まれているので、糖質制限ダイエットには、向いているとはいいがたい。「鶏の揚げ物が食べたいが、余分な糖質は取りたくない」そんなニーズを捉えてか、最近じわじわと増えているのが鶏の素揚げ屋である。

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