究極の肉ブーム、次は「素揚げ鶏」がくる? 2017年は酉年だけに・・・

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「鳥房」は下町情緒に溢れる店だが、一方の自由が丘「とよ田」は、小ぎれいな小料理屋のようなお店で、趣が全く異なる。メニューには、飲み物以外、締めのお茶漬けと焼きおにぎり、そしてお新香以外は、「砂肝」「手羽」「もも」の素揚げしかない。比較的小ぶりなサイズの鶏を使用していることもあり、すべての部位を一通り楽しめる「コース」をオーダーする人がほとんどだ。

こちらも人気店でつねに満席だが、早い時間帯以外は予約を取ることはできない。また、遅い時間になると、部位によっては品切れになるので、訪れる際には早めの時間帯がお勧めだ。

城南地区に素揚げ屋が増加中

先ほど、紹介した老舗2軒のほかに、大田区蒲田にも、戦後すぐに創業した素揚げの専門店があった。その名を「奈加川」といい、長らく名店として地元民に愛されていたが、2009年に惜しまれつつも閉店してしまった。

この店に長らく通っていた常連の1人が、その味を継承するべく立ち上がり、「奈加川」の看板を一人守っていたおかみさんから手ほどきを受けながら、研究を重ね、2010年同じ蒲田に素揚げの専門店「うえ山」をオープンさせた。

「そのだ」では、胸肉のついた「手羽」と「モモ」がセットになっている。時間差を設けて提供されるので、揚げたての熱々が食べられる(筆者撮影)

さらに、この「うえ山」のアドバイスを受けた店主が、品川区の大井町に「ひな鳥そのだ」を開業。また、京急大森町駅近くに、「奈加川」の常連客の娘さんが「とと」という素揚げ屋を始めた。その結果、大井町・大森・蒲田と連なる城南地区は、あっという間に、素揚げ屋が3軒も集まる素揚げ屋集中エリアとなった。いずれの店も、鶏の素揚げを看板に、人気を博していることは改めていうまでもない。

城南地区以外にも、鶏の素揚げを看板料理とする店がぽつりぽつりと増えている。ブームとまではいわないまでも、新しい鶏肉の食べ方として、素揚げが再びメジャーになる日も遠くはないのかもしれない。奇しくも、2017年の干支は酉(とり)。鶏肉の新しい食べ方、素揚げもトライしてみてはいかがだろうか。

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