40歳代の不倫、避妊しないと生じる深刻問題 「どうせ妊娠しないから」と油断すると・・・

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彼女は、このようなデートを1カ月に1回程度していた。そして、クラミジア感染症に罹患する。これがわかったのは、交際開始から半年目、6回目のエッチから2週間後だった。感染がわかってから、彼女は気持ちが覚めて、何も言わないまま彼と距離を置き、フェードアウトしたという。

さて、ここで彼女が語っていた「ナマでしてしまういろいろな問題」について、詳しく聞いてみた。

「コンドームを使わない……というより、使えないのよ。実際に、不倫している友達と話していても、私たちの世代はエッチするときに、多くの人がコンドームを使っていないと思う。まずは妊娠する危険が少ないことがありますよね。それに、基本的に“これでエッチするのは最後かもしれない”と思うから、コンドームをつけずに味わいたいと思ってしまうのかもしれない。これは、自分の気持ちの問題もありますが、男性側がコンドームを装着している間にダメになっちゃうんじゃないか、という恐怖心が大きいかな。だから“妊娠しないからナマでして大丈夫”と行為の最中に言ってしまうんですよね」

不倫している40代の女性にインタビューしていると、「夫はもう私を女性として見ていないし、見られたくもない。自分でも女性としては賞味期限が切れたと思っている。だからこそ、不倫相手が反応してくれるのがうれしいし、反応してくれなくなったら、自信喪失でしばらく落ち込むかもしれない」と語っていた。

それは男性側も同じだ。コンドームをつけることにより、勃起しない可能性が生じるからだ。これについて恐怖感がある人は、コンドームを使えないというのが、筆者の考えだ。

「4年前に妻とレスになってから、ダブル不倫できそうな女性とエッチしています。仕事関連の人が多いけれど、コンドームは基本的に使いません。というのも、息子2人が生まれてから、妻はずっとピルを飲んでいて、その間ずっとナマでしていたから、コンドームをつけると元気がなくなる可能性があります。それがやはりイヤですよね。僕の場合、不倫相手も同世代だから妊娠の可能性は少ないと思っています。そもそも外に出しますしね」(45歳・マスコミ関連勤務)

性感染症に対しては無警戒

不倫する人は、長年、パートナーとだけエッチしていたという人が多数派だ。結婚しているから妊娠への危機感はあっても、性感染症に対しては警戒をしていないし、多少注意はしていても“自分だけは大丈夫”と楽天的に考えている人が多い。

その証拠……というわけではないが、不倫ブームが注目された今年、梅毒の感染者数の激増が報道された。国立感染症研究所の発表によると、梅毒の感染者数は2011年は827人だったのに対し、2016年は4077人になっている。たった5年で5倍に増えていることは社会問題となり、さまざまな啓蒙ポスターが登場している。ちなみに梅毒は、オーラルでも感染することが特徴だ。

筆者はこの背景に、不倫ブームがあるのではと考えている。

本連載では恋愛を楽しんでいる方からの情報をお待ちしております(詳細は個別に取材させていただきます)。こちらのフォームにご記入ください。
沢木 文 Writer&Editor

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さわき あや / Aya Sawaki

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。
 

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