「トランプ対中国」泥仕合で為替はどうなる?

「一つの中国」への疑義が生む軋轢とは

為替をめぐる、米中の敵対関係がはらむリスクとは?(写真 :xiaosan / PIXTA)
次期米大統領のトランプ氏が中国に敵対的な姿勢を見せている。市場でドル高・元安が進んでいることも、中国による元安誘導だと批判しかねない。書籍『人民元切り下げ』を上梓した村田雅志氏に、為替をめぐる米中の敵対関係がはらむリスクについて解説してもらった。

「一つの中国」への懐疑を示したトランプ氏

『人民元切り下げ』書影をクリックすると、アマゾンのページにジャンプします

トランプ次期米大統領は、12月11日放送の米テレビ番組で、台湾を中国の一部とみなす「一つの中国」の原則を米国が維持していくかどうかは、中国の対応次第だと表明した。

トランプ氏は、「一つの中国」政策を理解していると述べる一方で、「貿易などで(中国と)合意を得られなければ、なぜ『一つの中国』政策に縛られないといけないのかわからない」と発言したと報じられ、「一つの中国」政策を維持するかどうかは、中国の通貨政策、南シナ海での海洋進出、北朝鮮問題への対処次第との考えを示した。

米国の次期大統領であるトランプ氏が、「一つの中国」の維持について懐疑的な姿勢を示したことについて、中国外務省は強い懸念を表明。「一つの中国」の原則は米中関係の政治的基礎であり、もしこれが妨害され、壊されれば、両国の健全かつ安定的な発展や協力などありえないと強く反発した。

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