イタリア新首相にジェンティローニ外相 マッタレッラ大統領が指名

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 12月11日、イタリアのマッタレッラ大統領はジェンティローニ外相(写真)を次期首相に指名し、組閣を要請した(2016年 ロイター/Remo Casilli)

[ローマ 11日 ロイター] - イタリアのマッタレッラ大統領は11日、ジェンティローニ外相を次期首相に指名し、組閣を要請した。首相は、早急に組閣に向けた協議に入り、新政権が間もなく樹立される見通し。新政権は、国内銀行の不良債権問題や新たな選挙法の制定などに取り組むことになる。

4日に実施された国民投票では、上院の権限を大幅に縮小する憲法改正案が否決された。これを受けて、賛成を呼びかけていたレンツィ首相が引責辞任した。

経営状態が深刻な国内銀行3位のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)<BMPS.MI>は、増資計画を進めている。ただ、レンツィ首相辞任による政局混乱への不安から、計画がとん挫する懸念があり、公的資金注入の可能性も出てきている。

ジェンティローニ氏は、12日にも新閣僚のリストを提出する可能性がある。コリエーレ・デラ・セラ紙の解説者、マウリツィオ・カプララ氏は「ジェンティローニ氏の下で抜本的な変更がないということを市場が認識していることが重要だ」と語った。

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