ウィルコム、“料金格安”でスマホ本格参戦 PHS回線を利用するカード端末も投入

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端末開発を担当する石川俊司商品企画部長は、「京セラ、シャープの両社と協力してコストを削減しながら、ウィルコムらしい、特長のある端末を発表することができた。今回はスマホのみの発表だったが、通常のPHS端末も開発しており、また違ったタイミングで発表する」と話していた。

「だれにでもスマホ」をキーワードにしたスマホ専用プランは「ウィルコムプランLite」(月額データ量制限が1ギガバイトまで)と「ウィルコムプランD+」(同7ギガバイトまで)の2つ。プランLiteはパケット料金が月々1980円(加入から6カ月間、その後は2980円)で利用できる。プランD+は月々5460円(2年経過後は5985円)としている。同社のキャラクターを務める佐々木希さん、高田純次さんを中心に、西遊記をモチーフにしたシリーズCMを放映し「だれとでも定額」と同様に知名度を高める方針だ。

イーモバイルとどうすみ分けるか

ついにLTEにも対応し、スマホ展開に本腰を入れ始めたウィルコム。今後はソフトバンクや同じく低価格を武器とするイーモバイルとすみ分けつつ、LCCとしてどのような商品ラインナップを構築するか注目される。宮内社長が「各社のサービス間でカニバリが何%あるかなどしっかりと分析し、ソフトバンクグループ全体でユーザーを獲得していく」と話すように、今後、各社の新製品がそれぞれどんな役割を果たすのか、見極める必要がありそうだ。

ちなみに、ソフトバンク孫社長が株主総会で「やりましょう」と宣言したグループ3社間の通話料無料サービスについて、宮内社長は「いつやるかは決まっていない」とコメントした。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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