アマゾン「1時間超速便」はここまで進化した お急ぎ便、日時指定便の対象商品も急拡大へ

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サービス当初はなかった卵もしっかりと品ぞろえしている

また、ビールや水などの飲料の場合、1本単位で買う顧客が中心だと予想していたが、意外にケースでまとめて買う顧客も多かった。そのため、「まとめ買いのコーナーを作って対応している。始めてみてわかったニーズはたくさんあった」(アマゾンPrime Now事業部の永妻玲子事業部長)。足元の商品数は約6万5000点と、この1年で3.5倍に膨らんでいる。

アマゾンはプライム・ナウの利用者数を明らかにしていないが、サービス開始から順調に増えているようだ。「1度プライム・ナウを使った方のうち、6割がリピートしている」(永妻事業部長)などと、顧客の満足度や継続率にも自信を見せる。

スピード重視はプライム・ナウだけじゃない

アマゾンが配達スピードにこだわって拡充を進めるサービスはほかにもある。「お急ぎ便」や「お届け日時指定便」(プライム会員なら無料・無制限に利用できる)の対象となるプライム商品を拡大すべく、10月末には「マケプレ(マーケットプレイス)プライム」という新施策をスタートさせている。

そもそも、メーカーや卸などの事業者がアマゾンで商品を販売するには、大きく2つの方法がある。1つはアマゾンが事業者から仕入れた商品をユーザーに販売・発送する「直販」のスタイル。もう1つは、事業者がアマゾンのサイトを窓口に商品を出品・販売し自社で発送まで行う「マーケットプレイス」というスタイルだ。

注文画面の例。今後はアマゾンだけでなく、事業者が発送するプライム対象品も増えていく

近年は、特にマーケットプレイスに参画する事業者が増え、アマゾン全体の商品数の増加を牽引している。事業者に対し、アマゾンが物流機能を一括で請け負う「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」のサービスも展開するなど、手厚いサポート体制を敷いている。

これまでプライム対象商品になっていたのは、上記の中の「直販」と「FBA」で出荷される商品、つまりアマゾンが物流を担っていたものに限られていた。それが今回、事業者が物流まで行っている商品にも拡大していこうというのがマケプレプライムの構想だ。

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