東芝の株主総会、新経営体制が始動 再生エネ強化も、原発ビジネスは外せず

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13人の株主から質問が寄せられた後、審議に移った。取締役16人(前期14人)を選任する第1号議案は可決され、田中久雄副社長の社長就任が正式決定。さらに第2号議案では、株主総会における議決権行使に関し、株主に賛否の意思表示のない場合は無効として取り扱うという提案は、会社提案通りに否決された。

佐々木氏は対外活動に注力

総会の承認後に副会長へと就いた佐々木社長は、「私は社長を交代します。2009年6月の就任以来、構造改革と構造転換に全力で邁進することができました。東芝グループの将来の方向性を示すとともに持続的な成長と高収益体質への再発信に向けた体制を整えることが、相応にできたと思っています。これから私は、経営の監督機能と政府や経済界の対外活動を行ってまいります」とあいさつした。

総会を経て、新たにトップに就任した田中久雄・新社長は、「東芝グループ20万人の総力を結集して経営のスピードをさらに速めると共に、東芝グループが持つ技術力、商品開発力、ものづくり力を最大限に引き出し攻めの経営をすることで創造的成長を目指します」との決意を表明した。終始穏やかな雰囲気の株主総会は、前年度とほぼ同様の2時間14分で終了となった。

(撮影:尾形 文繁)

前田 佳子 東洋経済 記者

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まえだ よしこ / Yoshiko Maeda

会社四季報センター記者

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田嶌 ななみ 東洋経済 記者

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たじま ななみ / Nanami Tajima

2013年、東洋経済入社。食品業界・電機業界の担当記者を経て、2017年10月より東洋経済オンライン編集部所属。

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