安倍政権の正体 ー秘められた本心と人脈ー 出そろった安倍流「3本の矢」の実力は?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

失敗の経験とは、これほどまでに生きるものなのか。先行きを危ぶまれながら船出した安倍晋三政権は、発足から半年を経ても6~7割の内閣支持率を維持している。

もちろん、最大の理由はアベノミクスへの好印象だろう。日経平均株価は5月中旬以降の下落で、4月4日の「異次元緩和」時点の水準まで戻った。それでも、9000円前後だった昨年の衆院解散時と比べれば4割以上高い。

本質的に重要なのは、来年の消費税率引き上げが可能なレベルに実体経済が改善するかどうかだ。その答えはまだ出ていないが、景気回復への期待は高まっている。6月17日、18日に出席した英国・北アイルランドでのサミットでも、「久々に長期政権を担いそうな日本の首相」への注目度は高かったようだ。

安倍首相の縁戚で、財界での後見人である牛尾治朗・ウシオ電機会長は、「前回の失敗は、政権を5年担った経験と同じくらいになるのでは。それがブレーンの使い方や外交手法に出ている」と目を細める。

次ページフェイスブックを駆使
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事