パッチワークのインターネット法制-青少年ネット規制法とネット販売への規制が成立


 先日、話を伺った心理学者の香山リカ氏は「新しいテクノロジーは過剰な期待と脅威となる」と指摘している。例えば、テレビ有害論、テレビゲーム有害論などが語られたものだが、古く、グーテンベルクが印刷機を発明した時には聖書を機会などで印刷するのはけしからんという議論があったという。

また、被害妄想を示す精神疾患の患者は、少し前はレントゲンやラジオといった電波が自分に悪い影響を与えると言っていたが、今はインターネットから被害を与えられているというとのこと。「万能であるがよくわからず恐ろしいもの」が被害妄想の対象となるという。

パッチワークのネット規制

有害情報規制、オプトイン規制のほかにも、国会議員の間では「インターネット上のプライバシー情報の保護」「ヤミ職業紹介所の規制」なども議論が始まりそうな状況だ(公表はされていないが、勉強会レベルは始まっている)。

ただ、このような一連の流れを見ると、なんとなく問題が起きたら防止策を作るというパッチワーク的な感じがするうえ、また、インターネット=無法地帯という前提で議論が進んでいるように思われる。

法律の必要性は否定しないが、規制がどんどん独り歩きしていかないかが、懸念される。インターネットは情報交換の“インフラ”であり、マイナス面も当然あるが、マイナス面を防ぐための規制によって、本来インターネットの持つプラス面も失われていくおそれがある。

インターネットの可能性を生かしつつ、負の側面を減らしてゆくには、まずは、通信は総務省、情報処理は経済産業省といった分断された役所の壁を越え、インターネット全体を捉えた規制の在り方を検討すべきだろう。インターネットの技術的な進歩を踏まえたうえで、議論を進めていく必要があろう。

(画像と本文は関係ありません)

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