韓国大統領「スキャンダル」の巨大すぎる衝撃 「友人」の国政介入を巡り、政権は死に体に
韓国の政治がまさに今、漂流中だ。
朴槿恵(パク・クネ)大統領にまつわるスキャンダルが爆発。11月5日には、これに抗議し大統領の辞任を求める大集会がソウルで開かれた。集まった市民の数は主催者側発表によると約20万人。警察発表では4万5000人ながら、極めて大規模な反政権集会だ。
スキャンダルの核心は、朴大統領の長年の友人で実業家の崔順実(チェ・スンシル)氏が国政に介入したこと。そして崔氏に関連する団体に関し、設立認定が速やかに下りたことや、その後に大統領の名前や威光を背景にして企業などから多額の寄付金などを集めたことだ。さらには崔氏の娘の大学入学などに関する不正疑惑も持ち上がっている。
支持率「ゼロ」の地域も出現
疑惑を追及する声が高まるにつれ、朴大統領の支持率は急降下。10月末には10%を割り込んだ。11月4日に朴大統領が国民向けに謝罪する会見を行ったものの、それでも下落は止まらず、5%を切るまでになった。地域によっては支持率「ゼロ」のところもあり、これは文字通りの異常事態といえる。2018年2月の任期まで1年強を残したまま、朴大統領は完全なレームダックに陥っている。
4日の謝罪会見で朴大統領は、「疑惑により司法当局の捜査を自ら招いた」と述べ、「過ちが見つかれば、全責任を負う」と明言した。また崔氏については、「自分が一番しんどかった時期に側にいてくれた長年の友人であり、大統領就任後も彼女の行動に対する警戒心が他の人よりも低くなっていたのは事実」と述べ、崔氏の国政介入を実質的に認める発言を行った。
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