慶應幼稚舎出身の「お嬢様」は飛び抜けている 東京カレンダー「慶應内格差」<3>

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「ねえ、俺のこと、友達だと思ってる?」

「うん。違うの?」

「俺、早希子のこと、好きだから。友達と思ってないよ」

8年来の友情を揺るがす出来事に

驚いて声も出ない早希子。大きな目が余計見開いた。

そんなとき、早希子のスマホが鳴った。画面には、藤沢ケントの文字。

「最近早希子にアタックしてるって噂のNY高のあいつか」。良輔の頭には、どうにも好きになれないNY高軍団の顔が浮かんだ。

早希子は慌てた様子で電話を取った。「もしもし?ケント?もう着いたの?うん、表参道。え?ジミーチュウの前?分かった。ちょっと待ってて」。電話を切ると、早希子はバッグを手に取り良輔に話し出す。「ごめん!!なんか、友達が、海外旅行のお土産を渡したいらしくって、すぐそこまで来てるの。その電話。わたし行くね!」

「そっか。今日の話、返事はすぐじゃなくていいから。でも、ちゃんと考えてみて」

早希子の素直さが好きだった。屈折していなくて、その笑顔を向けられたら何だって許してしまう。

合コンで会うような自分のことを商社マンとしか見ていないような女の子たちとは違う。でも、何だかフワフワしていて、掴みきれないところが多く、振り回される。

現に、告白した直後でも、他の男の元に行こうとしている。賢い女の子なら隠すだろう。良くも悪くも早希子らしい。

自分の気持ちを抑えて8年間、男友達としてそばにいた。それなのに、突如出現した同級生の名前……。NY高出身の藤澤ケントがどういうやつかは知らない。でもその辺の同級生にだけは早希子は渡しちゃいけないと思った。

良輔からの告白は完全に想定外だ。8年来の友情を揺るがす出来事に、早希子は戸惑った。

簡単に答えは出ない。その理由はもう一つある。早希子の脳裏にはケントの姿があった。

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