「中等部から慶應」の27歳女子に「幼稚舎」の壁 東京カレンダー「慶應内格差」<2>

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「明日、仕事早いからそろそろ帰ろうかな」

常套句で早めに切り上げようとした時だった。

あれ、この声もしかして……。後ろを振り向くと、圭一郎がスーツ姿の数人と食事をしていた。

この再会はきっと運命だ。高まる気持ちを落ち着かせ、ゆっくりとした動作で、テーブルに向かう。

「圭ちゃん、久しぶり」

圭一郎の座っているテーブルがざわつく。それもそう。女子アナにとって可愛い顔を作ることなんて朝飯前だから。スイッチの入った栞の仕事は早い。早速デートの約束を取り付け、麻布十番の『中目黒いぐち』へ。焼き鳥屋とは思えないスタイリッシュな雰囲気は栞のお気に入りでもあった。

数年ぶりの再会とあって、話は尽きない。学生時代の思い出話や共通の友人の話、またそれぞれの仕事の話も新鮮だった。

「あれからも圭ちゃんのこと、ずっと好きだったんだよ」

3回目のデートで、攻める栞。2人は付き合い始めた。

その後は順風満帆。仕事で遅い時は、親のセカンドカーであるBMWで迎えに来てくれる。休みも不定期の栞に合わせてくれる。お姫様の様に扱ってくれる彼に、栞も人が変わったように落ち着いていた。

半年ほど過ぎた時、圭一郎から両親との食事に誘われた。

:ついに来た!!!両親面談

早希子:大丈夫、栞なら。面接なんてお手の物でしょ?

婚活に終止符を打てるのか?両親の反応はいかに…

お店はパレスホテルの『CROWN』。彼が選んでくれたお店だった。モノトーンのワンピースに低めのヒール。ブランド品も身に着けなかった。好感度が商売道具。栞には自信があった。

ヒールのカツンカツンという音と、ほんのり香るシャネル5番の香りとともにそれらしき夫婦が現れる。

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