「ほっかほっか亭」反撃 関東と九州でガチンコ
持ち帰り弁当「ほっかほっか亭」の有力FCであるハークスレイは積極出店に打って出る。同社は2年前にFC本部の「総本部」を傘下に収めた名代的企業。「まさにガチンコ勝負」と青木達也会長は意気込む。相手はもちろん脱藩組のプレナスだ。
地域FC最大手だったプレナスが、総本部から離脱して新ブランド「Hotto Motto(ほっともっと)」を立ち上げたのが5月中旬。同社傘下の2078店は新ブランドに衣替えし、本家のほっかほっか亭は1395店まで縮小した。プレナスの塩井辰男社長は「3年後に3000店を目指す」と意欲的。これまでは関東と九州を地盤に出店してきたが、FCの枠が外れたことで出店地域は全国へ拡大。中でも関西と東海を重点エリアに掲げる。
関西地区でほっかほっか亭984店を展開するハークスレイは、今期148出店で対抗。うち20店は、プレナス離脱で空白となった関東と九州で出店する考え。「空白地区を早く整備するのが重要課題」(青木会長)。10人弱だった総本部も30人へと増強、出店を一段と加速させる。地域性を反映したメニューで差別化する戦略だ。
ほっかほっか亭の創業に参加したハークスレイの青木会長は「プレナスの『のり弁』は結局、うちとまったく同じ。理念が違うと言って離脱したならメニューに反映させてはどうか」と痛烈な皮肉を飛ばす。本家と脱藩組が繰り広げる陣取り合戦は、過激さを増してきた。
(前田佳子 撮影:風間仁一郎 =週刊東洋経済)
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