パナソニック、円安で利益350億円上振れも

リストラ先延ばしには警戒感

パナソニック「新中期経営計画」発表会(3月28日)で説明する津賀一宏社長

2期連続で7000億円を超える巨額の最終赤字を計上したパナソニック。今期は3期ぶりの最終黒字化目標を掲げるが、その実現はリストラ計画を敢行できるかどうかに懸かっている。

3月末発表の中期計画を、期初計画でも踏襲

パナソニックは5月10日、前2012年度(12年4月~13年3月)の決算発表に合わせて、今13年度の業績見通しを発表した。今年度は売上高が7兆2000億円(前期比1.4%減)と3期連続しての減収ながら、営業利益は2500億円(同55%増)と復調を計画。前期は7542億円の巨額な赤字を余儀なくされた最終利益については、今期は500億円の黒字に転じるとしている。

もともとパナソニックは、今年3月末に発表した新中期計画(2013年度~15年度)で、最終年度となる15年度の営業利益3500億円、営業利益率5%以上とする経営目標を掲げていた。同時にそれに向けたロードマップも示しており、13年度の営業利益2500億円、純利益500億円という数値目標も、すでに掲げていた。今回の期初計画は、その目標数値を踏襲したものだ。

新中期計画で強調していたのは、全社、各事業部ともに営業利益率5%以上目標という、“利益重視”の姿勢だった。

同社の河井英明常務は今回の決算発表会見の場で、「今期は中期計画で説明した赤字事業の改善や、各事業の収益力強化に向けた施策を着実に実行する」と強調した。

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