大騒動!ハマ番長引退試合のチケット争奪戦 最長11時間待ちとなったハマスタの長い1日

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ようやく買えた29日のチケット

球団の公式発表では、この日列に並んだのは3000人だが、目視で数えた範囲では、この時点で少なくとも3500人以上はいたように見えた。列はなかなか進まなかったが、騒いだり文句を言ったりする人はおらず、途中、並んでいるファン向けに、三浦投手本人の場内アナウンスが流れると、拍手と歓声が沸き起こった。結局筆者がチケットを買えたのは並び始めて5時間後の18時すぎ。最後尾の人が買えたのは日付が変わり、終電もなくなった26時すぎだったという。最長11時間待ちだったことになる。

この日、実際に並んだのは4000人、5000人という説もある。球団発表の人数と差が出るのは、球団側が正確に人数を数えたわけではないから、という以上の理由があるのは間違いない。

1人が16人の一大グループに

筆者のすぐ前に並んでいた一人の男性が、並び始めて30分ほど経過した時に、隣の列に並んでいた知人3人を見つけ、招き入れた。この程度ならよくあるレベルだが、その後も断続的に2~3人ずつ、次々と後から到着したらしい知人たちを招き入れ続けた。本来なら列に並ぶことも出来なくなった16時すぎ、17時すぎにもその人数は増え続け、最終的に16人にふくれあがった。

この日は1人で4枚まで買えたので、筆者から後に並んでいた人たちは、最大60枚を自分たちよりも遅く球場に到着した人に買われてしまったことになる。このグループの人数が増えるたび、隣の列に並んでいた若い男性がものすごい形相でこのグループをにらみ付けていたが、グループの誰一人としてこのことに気づいていた印象はなく、あっけらかんとしていた。

結局のところ誰もこのグループには何も言わなかったし、一人で並んでいた筆者にもクレームを付けるだけの度胸はなかった。真後ろに並んでいながら、何も言わずに繰り返し割り込みを許す筆者に、内心腹を立てていた人たちは多かったのかもしれない。 もしも同じようなことが長い列のあちこちで起きていたとしたら、球団側の認識と実際に並んだ人数に差が出ても不思議ではない。

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