利上げ見送りの判断には3人の地区連銀総裁が反対したが、9月21日の記者会見でイエレン議長は「経済成長は最近上向き、労働市場は改善している。では、なぜわれわれは今日の会合で利上げを見送ったのか」との問いを立てた。
そして、労働市場のスラック(需給の緩み)の改善が若干遅れていること、労働市場の改善がもう少し見込めること、インフレ率が2%の目標を下回って推移していることを理由に挙げた。FOMCメンバーの大勢が見通す通りに、次回12月13〜14日のFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げに踏み切ることができるのか否か。
今年に入って市場の利上げ見通しは何度も後ずれしており、とくに大統領選挙を11月8日に控え、政治的に嫌われる利上げの判断はますます難しいものになりそうだ。
「次の不況への備え」というチャレンジ
「債券投資家は3つの構造的な『チャレンジ』にさらされている。主要国における低金利とマイナス金利、マーケットリスクの高まり、流動性の低下だ」
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