撤退?継続?セブン傘下「バーニーズ」の前途 グループ改革案の発表を前に六本木で新店
東京・六本木。国立新美術館と東京ミッドタウンの中間に位置する交差点沿いに、あの高級セレクトショップが約5年ぶりの出店を果たす。
バーニーズジャパンは9月16日、日本で第6号旗艦店となるバーニーズニューヨーク六本木店を開店する。5年前に福岡でオープンして以来の新店で、東京都内では新宿、銀座に続く3店目。2015年春に六本木進出を決断し、約1年半をかけて出店に至った。
2階奥にはカフェスペース
店内に入ると高さ9メートルの吹き抜け空間に、大理石を使用した階段や什器が目にとまる。商品構成はメンズ244、ウィメンズ108ブランドにのぼり、フォーマルな商品が多い他のバーニーズ店舗と比較すると、ファッション性に重きを置いた品ぞろえに特徴を持つ。2階奥にはカフェスペースを設けた。
バーニーズジャパンの2016年2月期の売上高は217億円(前期比4.3%増)、本業の儲けを示す営業利益は6.7億円(同1.7%増)。6年前の2010年2月期は3.0億円の営業赤字だったが、翌2011年2月期に黒字転換して以降、少しずつではあるものの、増益基調を保っている。
実はバーニーズジャパンはコンビニエンスストア「セブン-イレブン」や総合スーパー「イトーヨーカドー」と同じ、セブン&アイ・ホールディングスの傘下である。
バーニーズジャパンは、1989年に伊勢丹とバーニーズニューヨークの提携によって設立され、1990年に新宿で1号店をオープンした。2006年には伊勢丹がバーニーズジャパンの株式を、東京海上キャピタルが運営するファンドと住友商事に売却。その後、2014年1月に東京海上キャピタルの投資ファンドから、2015年2月に住友商事から、セブン&アイが株式を取得し、完全子会社化した。
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