左右分離イヤホン「AirPods」が"買い"のワケ この斬新さはiPhone7以外でも体験可能

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AirPodsは左右双方に、2つのマイク、2つのモーションセンサー、2つの明暗センサー、そしてバッテリーとアンテナが内蔵されている。そして、専用ケースが付属する。AirPodsだけでなくこのケースにもバッテリーが内蔵されており、AirPodsを差し込むと充電することができる仕組みだ。

AirPods本体はそれぞれ5時間、ケース内のバッテリーを合わせれば、合計24時間の再生時間を確保する。15分の充電で3時間の再生時間を確保することができるため、外出先でケースに戻す時間を確保すれば、1日を通して、音楽を楽しむことが可能だ。

充電は非常に速く、AirPodsをケースに装着している状態で2時間待てば、AirPods本体とケースのバッテリー両方が100%になる。iPhoneと同じLightningコネクタをケースにつなぐだけで、AirPodsを使っている間にケースだけを充電することもできた。

面倒な設定は一掃された

iPhoneのそばでAirPodsのケースを開くだけで、ペアリング終了

Bluetoothイヤホンを利用する際に手間なのが、ペアリングと呼ばれるスマートフォンやパソコンとイヤホンを接続する初期設定だ。最近のBluetoothイヤホンは複数の機器で利用できるが、それぞれのデバイスとの間でのペアリング作業が必要となる。

AirPodsでは、その面倒さが一掃されている点に驚かされた。まず、iPhoneとAirPodsのペアリングは、驚異的に簡単だった。iPhoneのそばでAirPodsのケースを開くだけで、ペアリングが終わる。あっけないほどにすぐだ。

AirPodsの本体には画面やランプはないが、iPhoneの画面にペアリングするかどうかを確認する表示が出て、ボタンを押すだけだった。つながると、左右のAirPodsとケースのバッテリー残量が表示され、iPhoneの右上にはイヤホンのマークが点灯する。iPhoneからは、バッテリーウィジェットでいつでも残量を確認することができる。

AirPodsをケースから取り出して耳に装着すると、効果音が鳴り、iPhoneから再生される音声がAirPodsに切り替わる。両耳に装着している状態で片耳を外すと、音楽の再生は止まる。また耳に戻せば、再生スタートとなる。これはAirPods左右に搭載されている明暗を検知するセンサーの動作だ。そのため、片方の耳からAirPodsを外して、手で握って光を遮れば、音楽の再生が始まる。誰が装着しているかは関係ないため、片方のピースをほかの人に装着してもらえば、2人で片耳ずつ、音楽や通話の音声を聞くことができる。

AirPodsには2つのマイクが搭載されている。口元の方向に伸びる柄の先端にはズームマイクが備わっており、人の音声をクリアに拾う。本体上部にあるマイクも動作させて、ノイズキャンセリングマイクを実現している。音声通話や、音声入力も非常にスムーズに行うことができた。

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