日比谷線の新型車両は「ホームドア」仕様だ!

「音と光」が凄い!30年ぶりに今年度デビュー

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インテリアは青と白が基調。間接照明によって天井はすっきりしている

13000系は、駅ナンバーも表示される行先表示装置の導入、車いす利用者や大きな荷物を持った乗客に対応する「フリースペース」を各車両に設置するなど、都会の通勤電車としての機能性は高いが、特急列車などのような「派手さ」はない。

だが「細かいところにおもてなしの工夫を施した」というだけあって、細部に凝った造りが光る。「『音と光』がテーマです」と、東京メトロ車両部設計課長の松本耕輔さんは語る。

「光」ですぐに気がつくのは、車両先頭のヘッドライトだ。一般的な電車のライトは丸や四角といった形が多いが、この車両は小さなLEDのライトが縦横に連なっている。「LED照明でないとできない形にした」と松本さん。通常はLEDが横に並ぶ部分が光り、縦の部分はハイビームの時に点灯するという。

まぶしくない車内をどうつくるか

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ガラス製の荷棚に入った江戸切子の模様。奥に設置された光源に照らされて光り、座席上の補助照明の役割を果たす

光へのこだわりは外観だけではない。地下トンネルという暗闇を走る車両だけに、車内の照明は特に重要だ。13000系では、まぶしさのない柔らかな光を実現するために間接照明を採用した。

だが、LEDの光は蛍光灯などと比べてまっすぐに進むため、間接照明で光を拡げるのは難しいという課題がある。そこで、反射板にギザギザの模様を入れ、さらに光が効果的に反射するようその角度も全て変えてあるという。LED照明は青白い光の場合が多いが、温かな光になるよう色温度も調整した。

荷棚の強化ガラスには江戸切子の模様が入っているが、単なる飾りではなく、実はこれも隠れた「光」の一つだ。模様はガラスにシルクスクリーン印刷されており、荷棚の奥に仕込まれた光源によって光るようになっている。座席の前に人が立つと、座っている人には影ができてやや暗くなってしまうが、これを避けるための補助的な照明の役割を担っているのだ。松本さんは「読書ができるくらいの明かりになれば」という。

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