ドバイには地の利もある。世界人口の3分の2に対して8時間以内でアクセスできる交通の要所であり、先進国と新興国、あるいはアジアとヨーロッパの文化圏をつなぐグローバルな玄関口でもある。
スターウッドでは今回の本社機能移転を機に、アラブ首長国連邦で働くホテル従業員や顧客、オーナーやデベロッパー候補とも、トップが直接会うほか、近隣の成長市場であるムンバイ(インド)、アディスアベバ(エチオピア)、ジェッダ(サウジアラビア)、ドゥシャンベ(タジキスタン)、クウェートなどへも精力的に出張する予定。12年度決算についての株主総会も、ドバイで開催するという熱の入れようだ。
戦国時代、織田信長は東海や北陸から京都へ向かう街道の結節点として滋賀県・安土に注目。地元の名古屋地域から離れ、安土に居城を構えて天下を目指した。地球儀を回してグローバル戦略を練るトップの目には、ドバイが国際ホテルマーケットの“安土”と映ったかもしれない。
この記事は有料会員限定です
残り 1066文字
