加齢臭の原因は先に述べたとおり皮脂にあります。この皮脂の量が最も多いのが30代。そして、30代の皮脂が酸化すると「ペラルゴン酸」という臭いの原因物質に変化します。これは「古い食用油」のようなムッとする臭いを発します。
30代でも40歳以降でも、加齢現象によって臭気が発生するメカニズムは同じ「皮脂が酸化すること」です。その結果、30代は「ペラルゴン酸」に、40代は「ノネナール」という異臭成分を発生させます。成分は異なりますが、異臭は異臭。しかも、同じ「脂っぽい」異臭がするのですから、決してひとごとではないのです。
ここで、興味深い調査結果を紹介しましょう。臭覚心理学の第一人者であるレイチェル・ハーツ博士が行った実験結果。男性は「外見」で恋人を選びがちなのに対し、女性は「匂い」で選ぶ傾向が強いそうです。これは男性に対する好感度に「匂い(臭い)」が大きな割合を占めていることを意味します。
だから、恋愛シーンだけでなく、仕事場でも臭いに注意すべきだと思ったほうがいいでしょう。もし、興味があれば、ネットで「上司+加齢臭」のキーワード検索をしてみてください。たくさんの女性たちの悲痛な悩みとともに、加齢臭を放置することが、いかに職場環境を悪化させているのか理解いただけることでしょう。
加齢臭防止グッズを活用せよ
では、私たちは加齢臭にどう対処したらいいのでしょうか。臭いは元から断たなきゃダメといいますが、そういう意味では不摂生な生活習慣を改めるべきという専門家がいます。また、男性ホルモンの低下が原因という説もあり、筋力を高める運動で体質改善をするべきという人もいます。
しかし、こうした抜本的なやり方は時間がかかるので、文明の利器を利用するのが手っ取り早いし効果的です。人を宇宙に送り出せる時代だけあって、加齢臭防止グッズもさまざまなものがそろっています。「加齢臭防止の下着や靴下」「加齢臭防止の石鹸やボディソープ」などなど。
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