企業にとって利益を出すのは至上命題だ。いくら売上高を稼いでも利益を残さなければ経営を存続させられない。基本は営業利益。いわゆる「本業の儲け」だ。
東洋経済オンラインは営業利益を伸ばし続けている会社に着目して、「最新!『連続増益トップ260社』ランキング」を8月17日に配信したが、今度は逆に営業利益を減らし続けている会社のランキングを紹介する。約3600社の上場企業すべてを網羅している『会社四季報』(2016年夏号発売中)で集計したデータを活用。昨年も同じ切り口のランキングを紹介したが、今回はその最新版となる。
上位には消費者に身近な有名企業もチラホラ
直近本決算までに営業利益が過去3年以上にわたって連続して減っている約130社(上場企業全体の約3%)が対象で、直近決算の売上高、業種名、設立年なども併記した。最長年数は6年で三井造船、クラウディアの2社。三井造船は三井系の造船・重機大手。船舶用エンジンで国内首位の会社だ。クラウディアはウェディングドレスメーカーで、結婚式場の運営などもしている。
5年連続で営業減益となった会社の中にはニッセンホールディングスやオリコンなど、4年以上だと日本マクドナルドホールホールディングスやニチイ学館、シダックス、ラウンドワン、B-R サーティワン アイスクリームなど、消費者に身近な有名企業も入っている。5年以上の連続減益は15社で昨年ランキングの22社から7社減少した。
短期的には仮に売り上げが伸びなくても、うまくコストをコントロールすれば営業利益を増やせる。本ランキング上位企業には本業で儲けが出ていない営業赤字の会社もチラホラと見受けられ、業績が低迷、停滞しているという傾向がクッキリとみえる。