うずらの卵パックを買ったら、飼ってみよう その道のプロに聞く「生きものの飼いかた」
すぐに火を通して食べることをおすすめする。
――れ、レシピまでついてる! 実用的すぎるだろう、本書おお~!!!
飼おうと試みた生きものが、すべてうまく飼えるわけではない。もともと食用で流通している魚介類は、飼育に適した状態ではないことも多いので、弱っていると感じたら、死んでしまう前においしく食べるべきだと私は思う。それこそが、命を無駄にしないことにつながるからだ!
そ、そうだよね……。でも本書、すべての生きものについて、こんなふうに懇切丁寧に教えてくれるわけではない。
フクロウ、飼っちゃう?
昨年、自宅にネズミが出て、ベランダ菜園が壊滅状態になった。そのときかなり真剣に「フクロウを飼えばネズミを撃退できるかも」と考えた。家の近所にある猛禽カフェにも、マイ猛禽を腕に乗せた人々が次々に来店していた。フクロウ、飼っちゃう? でも――
猛禽類を飼うのは、それなりに覚悟がいるよ。値段も高いし、鳥カゴで飼えるわけじゃないし。飼い主と心も通じちゃうし、欲しいってだけでは飼えない。だからここでは詳しく書くのはやめておくよ。本気のヤツはお店に顔だして、しっかり相談して覚悟ができたら買うんだな。
やたらと男前な口調も気になるところだが、安易に飼うことを勧めない態度は、生きものを飼うことへの責任を真面目に考えているからこそ。筋が通っていると思うのです。
また、「タコの前でビンの蓋を開ける姿を見せたら、同じようにタコもビンの蓋を開ける」とか「カエルは口から水を飲むのではなく、おなかで水分を吸収する」とか、生きものトリビアもいっぱいで楽しい。
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