日本最強農家の「グランピング」がスゴすぎる 高級キャンプは8月1日開業を前に予約で一杯

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もうひとつ、木内氏が描くのが、和郷園グループをモデルに6次産業化のノウハウを日本国内広めることだ。

和郷園グループは、香取市を中心に農場や加工施設、こうした宿泊施設などさまざまな事業を展開している。「専業農家がここまでやっているケースはほかにない」(木内氏)。

そのため、各地方自治体から人材を受け入れ、2年ほどかけてグループのさまざまな現場や施設で研修。和郷園が取り組んできた、1~3次産業のノウハウを学び、地元に戻ってもらうことで、6次産業化の仕組みを全国に広げていくことを描く。

地方創生の人材育成に貢献

実際、8月1日の「ザ・ファーム・キャンプ」のオープンをきっかけに、ザ・ファームは他社の資本参加を受け入れる。旅行会社である近畿日本ツーリストやクラブツーリズムを傘下に持つ、KNT-CTホールディングスや農林水産省が6次産業化を推進するためのファンド「A-FIVE」などが出資を予定しているという。

「今までは民間企業として、人は早く育てて、収益をあげることを追求してきた。ここまで規模が大きくなった今、ノウハウを公開して地方創生の人材育成に貢献したい」(木内氏)。

グランピングという流行を追いかけただけではない、「ザ・ファーム・キャンプ」。その取り組みは成功するのか。この夏休みの運営状況が試金石となりそうだ。

(写真:記者撮影)

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と2人の娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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