3位はハーバー研究所の96.8%。中途採用120人に対して新卒は4人。同社は女性社員404人、男性社員44人と女性が90%以上を占める。女性管理職比率50%、女性部長比率50%と管理職クラスでも女性活躍が進んでいる。
以下、4位ペッパーフードサービス(96.6%)、5位オーシャンシステム(93.2%)と続く。しかし、90%以上は9位のゴールドウイン(90.3%)までだ。
そのほか上位は比較的歴史の新しい会社が並ぶなか、新卒採用中心のイメージの強いANAホールディングスが81.0%で18位となった。中途採用234人に対して新卒(総合職のみ開示)は55人と、中途入社が新卒の4倍以上いる。
しかし、この中途234人はすべて客室乗務職の女性。ANAを中途採用で目指す男性にはハードルが高そうだ。他には23位ヤフー(73.9%)、38位楽天(63.0%)など比較的歴史の浅いIT系企業で中途採用比率の高さが目立った。
中途採用比率が高いのは、「伸び盛りで人がどんどん必要になる」という好循環のケース以外に、「従業員の入れ替わりが激しいから」という意見もありそうだ。確かにそうした面も否定できないが、ランキング対象はCSR活動に取り組み自社の情報開示にも積極的な『CSR企業総覧』掲載企業であることも考慮すべきだ。
さまざまなステークホルダーを重視し従業員も大切にする会社である可能性は高い。『CSR企業総覧』誌面の掲載情報をじっくり確認することで、各社の状況をさらに詳しく知ることができるだろう。
新卒採用比率100%が9社
続いて新卒採用比率が高い会社を見ていこう。1位は2015年4月の新卒採用171人に対して2014年度の中途採用がゼロの武蔵野銀行、同じく新卒160人、中途ゼロの丸井グループなど9社が100%で並んだ。
10位は東京海上ホールディングスの99.5%(データは東京海上日動火災保険)。新卒647人に対して中途は大卒女性3人のみと中途入社はかなり難しそうだ。上位30社のうち16社が銀行、保険といった金融機関。こうした業界の採用は新卒中心で中途では入社しにくいことが予想できる。
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