JR東海が念頭に置いているのは海外展開だ。たとえば、JR東海の700系をベースに開発された台湾新幹線700Tは12両編成。また、N700系の国際仕様であるN700-Iは8両編成である。台湾新幹線の置き換えや将来の海外新規導入の際、N700Sの基本設計を大きく変更せずに海外向けの列車を開発できるので開発費用も開発に要する時間も節約できる。
なお、4種類で構成されるのであれば4両編成の新幹線が登場してもおかしくはない。この点について「理論的には4両編成からになるが、パンタグラフなどほかの機器との条件次第になるので現実的には難しいかもしれない」(JR東海)という。
また、国内では山陽新幹線や九州新幹線で6両編成、8両編成といった列車が走る。JR東海は「ほかのJRさんの話なので」と、多くを語らないが、JR西日本やJR九州が短編成の列車として採用する可能性もあるだろう。急勾配対応などの独自処置も必要になろうが、自社で新たに短編成の列車を開発するよりは安上がりなはずだ。
全席のコンセント設置が実現
利用者にとっては、待望の全席コンセント設置がようやく実現する。北陸新幹線E7系、北海道新幹線H5系では一足先に実現しているが、JR東海はかつてN700系の全席コンセント設置ができない理由について、「電気容量が足りなくなるおそれがある」としていた。ただ、今回の新型車両は、「電気設備の大幅な小型軽量化により、全席にコンセントを設置できる電源容量を確保できるようになった」という。
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