ソフトバンク孫社長、「ドコモに並ぶ」宣言 業績は好調、弱点だった電波状況の改善も猛アピール

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携帯電話は米アップルの人気スマートフォン「アイフォーン(iPhone)」やタブレット端末「アイパッド(iPad)」などの販売好調で契約数を拡大。アイフォーン5では「販売台数でKDDIを大きく上回った」(孫正義社長)という。次世代高速通信規格「LTE」対応スマホの契約が増加したことで、データ通信収入が増加。傘下のヤフーも、宮坂学社長の下、スマホへの広告掲載を伸ばし、利益成長が加速。固定事業も接続料の減少などで利益を伸ばしている。

昨年に発表したスプリント・ネクステルの買収資金については、調達はすでに完了しており、全額を為替予約済み。スプリント経営陣とは毎週火曜日のテレビ会議に加え、2週間に1度は日本や米国で両首脳陣が直接ミーティングを重ねているという。また、買収に伴い、14年3月期の第1四半期から国際会計基準(IFRS)を適用することも発表した。

「ドコモやKDDIに負けないレベルに改善」

今回の会見で、孫社長が最も時間を割いて強調したのが、同社のネットワーク品質だった。

LTEの通信速度については、測定アプリ「RBB TODAY」の調査やMM総研、ICT総研などの第三者の調査で評価されているとし、音声通話の接続率の調査でも、プラチナバンド基地局の建設が進んだことで、「少なくともドコモやKDDIに負けないレベルに改善した」とし、データ通信の接続率も、ヤフーの防災速報アプリ等による調査で「ドコモやKDDIを上回っている」とアピールした。

「何かの間違いかもしれないし、勘違いかもしれない」などと会場の笑いを誘いながら説明した孫社長だが、「各メディアでもぜひ検証してほしい」と語るなど、自信をのぞかせた。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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