403年目で初の創業家以外の社長誕生

竹中工務店が33年ぶりの社長交代

写真左が竹中統一会長兼CEO、右が宮下正裕社長兼COO(いずれも総会後に予定)

スーパーゼネコン5社のうち、唯一非上場の竹中工務店が33年ぶりの社長交代を発表した。

新社長の宮下正裕現副社長は、1610年の創業以来、403年目にして初めての、創業家以外からの社長となる(就任は3月28日の総会後)。宮下氏は入社以来、開発計画畑一筋に歩んできた人物で、70歳の竹中統一現社長から4歳若返る。竹中現社長は代表権のある会長に就任し、渡邊暉生副社長は同じく副会長になる。事務系、海外畑が得意な竹中会長、現場主義の渡邊副会長、開発の宮下社長と、「バランスのとれた布陣になったと思う。ほっとした」と竹中社長はいう。

労務費高騰で営業赤字

建設業界は、1990年代に比べて需要が半減している。そのうえ技能労働者の減少によって労務費が高騰している。一方で、競合が厳しく受注採算の確保は至難、と建設業界を取り巻く環境は危機に瀕している。竹中工務店も、民間建築が主体で、とくに激減した官公需の影響は比較的小さかったとはいえ、12年12月期上半期には労務費高騰のあおりを受けて営業赤字を計上、「スピード感のある経営のため、経営体質の抜本的な見直しが急務」(竹中社長)だった。

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