東京ディズニー、30周年待たず過去最高 ダメ押しはスプリングヴォヤッジ前倒し
一方、前期はTDSの開業10周年イベントが11年10月~12年3月に行われたことで入場者数が底上げされ、開業イベント関連のグッズ販売も拡大。震災で休園したことによる時期振り替えの入場者数カサ上げも、11年4月の再開後から、12年3月頃までは続いたと見られる。
このため、第3四半期(12年10~12月期)の3カ月だけで見ると、売上高も営業利益も前年同期(11年10~12月期)に若干及ばない。第4四半期(13年1~3月)についても、本来は第3四半期までに計上される予定だったテーマパーク関連費用10億円が後ろにずれて発生することなどから、同期間としては過去最高だった前年同期(12年1~3月期)の売上高や営業利益には届かない可能性がある。
それでも、過去最高の売上高・営業利益・入場者数を記録した年度前半(12年4~9月期)の“貯金”は大きい。
春休み集客増へスプリングヴォヤッジ前倒し
TDSでは3月18日から、開業30周年のプレイベント的な位置づけとなる「スプリングヴォヤッジ」を昨年(4月3日から開催)よりも前倒しで開催。「前倒し開催だからといって、特に30周年の“色”を出すことはない」と会社側は説明するが、ミッキーマウスとともに、TDSの独自キャラクターといえるダッフィーが表に出てくる人気イベントだけに、書き入れ時である春休みの集客底上げ策として期待できそうだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら