補助金が入るようになったらアニメは終わり

「ワンピース」長峯達也監督に聞く(下)

国民的人気コミックの地位を不動にする『ONE PIECE』。劇場版も好調で、原作者の尾田栄一郎を製作総指揮に迎えて製作された『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』は、興収48億円を突破する大ヒット作となった。あれから3年、再び尾田栄一郎が総合プロデューサーとして関わる劇場版最新作『ONE PIECE FILM Z』が、12月15日より全国で公開された。初日と翌日の2日間で114万人を動員、12年の邦画では最速で動員100万人を突破するヒットを記録している。
この『ONE PIECE』のアニメ作品(テレビ版、劇場版)を手掛けているのが東映アニメーション。「東洋のディズニー」を目指して1956年に設立、伝統的なアニメスタジオとして、これまで数多くの子ども向けアニメの名作を製作してきた。
『ONE PIECE FILM Z』の長峯達也監督も、『映画 Yes! プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険』など、数多くの東映アニメ作品を手掛けてきた。そんな長峯監督に、東映アニメーションの強み、子ども向けアニメを作る思いなどを聞いた。(上)はこちら

――2009年の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』が興収48億円を記録し、本作はそれ以上の成績が期待されていると思うのですが。

そうですね。こういうのは大きく言った方がいいから、とにかく「100億円を狙うぞ! 日本の映画興収1位をとってやる」ぐらいの気持ちは持っています(笑)。

そのためにはやはり『ONE PIECE』という作品にふさわしい映画にしなければいけない。それが僕の中での最大のミッションでした。『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の成功があったこともあり、それなりの人員や資金を投入することができましたし、尾田先生の協力も得られた、作品にふさわしい製作体制を実現できたと思っています。

――資金が投入されたという意味では、アメリカのシンガーソングライター、アヴリル・ラヴィーンの曲が2つも主題歌に起用されています。相当な予算になったと思うのですが。

その辺の経緯は僕の預かり知らぬ部分ではあります(笑)。ただ、やはりそれだけの作品にするんだという覚悟があるということです。

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