AKB48も会社も、中間管理職が一番大変 高橋栄樹監督に聞く、AKBの組織論

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チーム4は発足からわずか1年で解散してしまった。AKB48にはよりよい組織づくりのために、すぐさま方向転換をしていく潔さがあります。

何より影響が大きいのは前田敦子さんの卒業。これはいわば創業社長がいなくなったようなものです。これからAKB48を誰が担うのか。次世代をどう育てていくのかが組織の行く末を左右するでしょう。

――新生AKB48を担う中心人物は誰だと思いますか。

これは作品の中でも描いていますが、これからのAKB48をつくるのは若手の中の成長著しいメンバーでしょう。今のところは、渡辺麻友さんでしょうか。ほかには島崎遥香さんや松井珠理奈さんなども次世代を担っていくメンバーだと思います。そうして台頭していくメンバーを初期メンバーが支えてグループ自体が成長していくと思います。

中間管理職としての高橋みなみ

――そんな中で「AKBの総監督」である高橋みなみさんへの重圧はかなり強くのしかかっていたのでは?

そうですね。高橋みなみさんはいわば、中間管理職やチームマネジャーのような存在のように、個人的には思っています。運営サイドからの指示をみんなに伝えなければいけないし、時にはメンバーを代表して秋元康先生に意見することもあるでしょう。一方で下のメンバーが育つようにマネジメントしなければいけない。お客さんからの不満も体を張って受け止めなきゃいけないときもある。前田敦子さんというエースにかかる重圧も相当だと思いますが、その陰で高橋みなみさんというマネジャーは非常に苦労していると思います。

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