英離脱派の急先鋒、独立党党首が予想外の辞任表明 「EU離脱決定で政治家としての目的果たした」
[ロンドン 4日 ロイター] - 英独立党(UKIP)のファラージ党首は4日、英国の欧州連合(EU)離脱が決定したことを受けて、政治家としての目標を達成したと述べ、独立党の党首を辞任する考えを明らかにした。
ファラージ氏の辞任表明は、反EU活動家として最も急先鋒の1人が、英国のEU離脱方法をめぐる議論の表舞台から去ることを意味する。
同時に、昨年の総選挙で12.6%の得票を得ながら、勝者総取りの選挙制度により、わずか1議席しか持たない独立党は、より中立的な党首を選出し、激変した政治環境において主流派に対抗する機会を得ることになる。
ファラージ氏は「私は政治家を職業にしたことも、したいと考えたこともない。政治の世界に身を置いているのは英国をEUから離脱させるためだ」と説明。その上で「従って今独立党の党首を退くことが正しいと思っている」と語った。
また、「国民投票でのキャンペーン活動中、私は『自分の国を返してほしい』と呼びかけた。今日は『私の人生を返してほしい』と言いたい」と、元コモディティー・トレーダーの同氏は述べた。
EU離脱が決まった6月23日の国民投票以降、主要政党2党はすでに混乱に陥っている。与党・保守党はキャメロン首相の辞意を受けて党首選を行う見通しだが、有力後継候補と見られていた離脱派の中心的存在だったジョンソン前ロンドン市長は出馬しないと表明し、支持者らを驚かせた。
一方、最大野党・労働党は、コービン党首に対する不信任動議を可決。コービン氏は今のところ辞任を拒否しているが、同党のイーグル元年金相は、新たな党首を目指すのに必要な支援を得たとしている。
*写真と内容を追加します。
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