アマゾン、グーグルも頼るインフラ屋の正体 なぜ53四半期も増収が続いているのか
――ずっと増収を続けているのは、優良企業の顧客が多いからですか。
それだけではありません。今、コンピュータ、携帯電話、自動車、冷蔵庫など、いろいろなデバイスがインターネットと接続するようになりましたね。接続が進むことでわれわれの業績も拡大している。サーバー、ストレージが必要ですし、デバイスやクラウドはデータセンターによって生きているといっても過言ではありません。
シリコンバレーで最も成功した企業の1社
最近のようにモバイル化が進んでユーザーが世界的に分散していくと、データセンターにはキャパシティのほか、ネットワークの相互接続も求められます。すべてのトラフィックはデータセンターを経由して企業と企業をつなぐことになり、私たちはそれを円滑にする作業をしています。世界40都市に145カ所以上のデータセンターを展開しており、年に2~3カ所拡大しています。また、データセンターを保有していた企業が、われわれのようなところにアウトソースする動きも増えています。データセンタービジネスが、非常に資本集約的でコストが高くつくからです。
当社はシリコンバレーで最も成功した企業の1社と評価されており、18年間急成長を遂げてきたのはうれしいこと。モバイル、クラウド、Internet of Things(IoT)、ビッグデータなど、テクノロジーのいろいろなトレンドが交差する中心にいることは、非常に恵まれていますね。
――アマゾン、グーグルがエクイニクスを利用する理由は。
みな独自のデータセンターを持っていますが、それらは電力や土地などが安価で、低コスト運営ができる土地にあります。そこから、実際に使っていただくお客様につなぐところで、エクイニクスを使う。彼らにしてみると、ハブ&スポークのような形で、分散的なネットワークを確立できるというわけです。
われわれが成功した要因として、データセンターのキャパシティと、世界に多くの都市に拠点を持っていることが挙げられます。また、ほかと比べてユニークなのは、デジタルのエコシステムともいえるプラットフォームを形成していること。クラウド、コンテンツ、ネットワークなどのサービスプロバイダーや金融、事業会社などが参加して相互接続しているので、お客様のコミュニティがある。
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