アマゾン、グーグルも頼るインフラ屋の正体

なぜ53四半期も増収が続いているのか

エクイニクスCEO兼社長のスティーブ・スミス氏は、ルーセント・テクノロジー、ヒューレッド・パッカードなどを経て2007年より現職(撮影:今井康一)
米国にあるIT企業、「エクイニクス(Equinix)」を知っているだろうか。インターネットのインフラであるデータセンターを運営する専門企業として、世界トップクラスの規模と高い収益を誇る企業だ。
18年前の1998年、インターネット通信の急拡大を支えるために設立された同社は、ナスダックに上場し53四半期連続で増収を続けている。Equality(平等性)、Neutrality(中立性)、Internet、Exchangeから取ったという社名そのものが、同社のポジショニング、特徴を示している。実際、顧客にはAWS(アマゾン ウェブ サービス)、グーグル、マイクロソフト、IBMなど、ライバル関係にある大手ネット企業が並んでいる。
なぜそんなことが可能なのか。来日したCEO兼社長のスティーブ・スミス氏に聞いた。

 

――ずっと増収を続けているのは、優良企業の顧客が多いからですか。

それだけではありません。今、コンピュータ、携帯電話、自動車、冷蔵庫など、いろいろなデバイスがインターネットと接続するようになりましたね。接続が進むことでわれわれの業績も拡大している。サーバー、ストレージが必要ですし、デバイスやクラウドはデータセンターによって生きているといっても過言ではありません。

シリコンバレーで最も成功した企業の1社

最近のようにモバイル化が進んでユーザーが世界的に分散していくと、データセンターにはキャパシティのほか、ネットワークの相互接続も求められます。すべてのトラフィックはデータセンターを経由して企業と企業をつなぐことになり、私たちはそれを円滑にする作業をしています。世界40都市に145カ所以上のデータセンターを展開しており、年に2~3カ所拡大しています。また、データセンターを保有していた企業が、われわれのようなところにアウトソースする動きも増えています。データセンタービジネスが、非常に資本集約的でコストが高くつくからです。 

当社はシリコンバレーで最も成功した企業の1社と評価されており、18年間急成長を遂げてきたのはうれしいこと。モバイル、クラウド、Internet of Things(IoT)、ビッグデータなど、テクノロジーのいろいろなトレンドが交差する中心にいることは、非常に恵まれていますね。

――アマゾン、グーグルがエクイニクスを利用する理由は。

みな独自のデータセンターを持っていますが、それらは電力や土地などが安価で、低コスト運営ができる土地にあります。そこから、実際に使っていただくお客様につなぐところで、エクイニクスを使う。彼らにしてみると、ハブ&スポークのような形で、分散的なネットワークを確立できるというわけです。

われわれが成功した要因として、データセンターのキャパシティと、世界に多くの都市に拠点を持っていることが挙げられます。また、ほかと比べてユニークなのは、デジタルのエコシステムともいえるプラットフォームを形成していること。クラウド、コンテンツ、ネットワークなどのサービスプロバイダーや金融、事業会社などが参加して相互接続しているので、お客様のコミュニティがある。

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