これまでにおいても、新たな首相が誕生するたびに、新しい成長戦略がそれなりに策定されてはきました。しかし、結局は実行されることなく、その成長戦略は忘れ去られていく運命にありました。
なぜかというと、政府が成長戦略を実行に移す気がまったくなかったからです。新しい成長産業をつくるにしても、その成果が目に見えるかたちであらわれるには、早くて5年、普通は10年の年月を要します。
政治にとって優先されるのは、成果が出るのが先になる政策ではなくて、目先の選挙で投票してもらえる政策を実行することです。したがって、政府は成長戦略において総花的な政策を掲げて、賛成しているような素振りを見せますが、結局は真剣に取り組もうとはしてこなかったのです。
いま国民は本当の政治を求めています。政治が国民に本気で明るい未来を見せたいのであれば、政府が優先してやるべきことは決まっているのです。安倍新政権には、今度こそ国民の期待に応えてもらいたいと思います。
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