性のさいはて、老女潮吹きストリップの衝撃 あなたのすぐそばに「さいはて」はある
“お待たせいたしました、ゴキブリになります”
この店員の無駄のない適確な言葉とともに運ばれたきた「それ」。
このめったに聞けない台詞を、私は数回音読してしまったほどだ。
そのお店のメニューがこちら。……ほかもすごい。
珍スポットの巡礼はつづく
長くなってきたので、宮城県某所のキリスト看板総本部への巡礼については、写真を紹介しておこう。
最後のじっちゃんの話にはしんみり。
だけど、それだけではないなにかがある。あああ、うまく説明できない。この凄みは読んでもらわないと。
この本の帯には「都築響一氏、震撼」とあり、不思議なカバーの趣に手に取ってその帯を見た瞬間にそこで即買い、見逃せなかった。そしてその期待は、読書中まったく裏切られる事がなかったのである!
最後の都築さんのあとがき「珍スポットのデスティニーズ・チャイルド」に、うまくいえない読後感を代弁してくださる言葉があったので紹介しておこう。
“ことさらに近づくというよりも、最初はおもしろがって見に行くだけなのに、気がついてみればどんどん引き寄せられ、色に染められ、感化されていく……(中略)……そういうこころの動きが、踏み込み方の足取りがそのまま文章化されていて、これはぜったいに僕には書けないと打ちのめされた。こんなふうに、出会いを運命として、その流れにあえて身を任せることは、僕にはできないから。彼女はそういう「運命の子」なのだろう。”
この人がいることで変わっていくなにか。そのなにかをどきどきしながら読み進める気持ちよさ。
文庫サイズのこの本を読み終えるのは、ほんとうに寂しかった。
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