「コーヒー発がん性」証拠なし、熱い飲み物には注意=WHO

65度以上の熱い飲料に注意

 6月15日、国際がん研究機関は、最新調査の結果、コーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はないことが明らかになったと発表。写真はカラカスのコーヒー店で2015年2月撮影(2016年 ロイター/Jorge Silva)

[ロンドン 15日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は15日、最新調査の結果、コーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はないことが明らかになったと発表した。

IARCはこれまで、クロロホルムや鉛と同様、コーヒーを「ヒトに対する発がん性が疑われる」とされる「グループ2B」に分類していた。

同機関は、ヒトと動物を対象にした1000以上の研究を調査。その結果、コーヒーを「発がん性がある」または「ない」と判断するに十分な証拠はなかった。また、コーヒーを飲むことで特定のがんの発症リスクが低下することを示唆する研究もあったという。

ただ、どんな飲み物でも、温度が約65度を超えるものであれば、食道がんを引き起こすリスクがあることが科学的に示されたと指摘。IARCのクリストファー・ワイルド所長は「非常に熱い飲み物は食道がんの一因である可能性がある」とし、「飲み物の種類ではなく、温度に関係があるとみられる」と説明した。

全米コーヒー協会は、「コーヒーを飲む人たちに朗報だ」と最新結果を歓迎した。一方、英ケンブリッジ大学のデービッド・シュピーゲルホルター教授は声明で、IARCの発表が混乱を招く可能性があると指摘。「非常に熱い飲み物はおそらく有害だとしているが、リスクがどの程度あるのかについては明らかにできていない」と批判した。さらに「IARCは昨年、ベーコンに発がん性があると発表したが、適度の摂取であればリスクはそれほど高くないことが明らかになっている」とも述べた。

IARCは昨年、ホットドッグ、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉が大腸がんのリスクを高めるほか、赤身肉も同様のリスクがあるとのリポートを発表した。

*見出しを修正して再送します。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 財新
  • 高城幸司の会社の歩き方
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ホンダ「フリード」がトヨタ「シエンタ」より売れるようになった訳
ホンダ「フリード」がトヨタ「シエンタ」より売れるようになった訳
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
15種類の「書き方」を徹底解説<br>無敵の文章術

ビジネスパーソンを中心に文章力の必要性が高まっています。在宅勤務における情報伝達手段として、メールやチャットは不可欠に。また精度の高い企画書はビジネスの成功に直結します。本特集ではシーンや目的別に、短期間でのスキル向上を目指します。

東洋経済education×ICT