詐欺事件で問われるネット広告のあり方

サイバーエージェントもやり玉に?

「ペニオク」詐欺事件と、芸能人ブログのやらせ記事問題を契機に、インターネットでのマーケティング手法が問われている。

ペニーオークション(ペニオク)は、1回の入札ごとに50~75円程度の手数料がかかるネットオークションの一種。商品を格安で購入できるとのうたい文句の反面、利用者にとって落札できなくても手数料が膨らむリスクがある。「こんなに手数料がかかるとは思わなかった」など、国民生活センターへの相談件数は2010年度に173件に上っていた。

「最大99%OFFで落札できるチャンス!」などと、ペニオク運営会社が利点ばかりを強調する表示が横行。11年3月には消費者庁が運営会社3社に対し、景品表示法の優良誤認および有利誤認に抵触していると措置命令を行った。

12年12月7日、実際には落札できない仕組みで利用者から手数料をだまし取っていたとして、ワールドオークションを運営する男らが詐欺容疑で逮捕された。この事件は摘発された運営者以外にも飛び火した。

まず問題となったのが芸能界。グラビアアイドルが30万円の謝礼を受け取り、ペニオクで落札していないにもかかわらず、格安で商品を落札したと自らのブログに書き込んでいたことが判明。その後も、複数の芸能人が同様のやらせ記事を掲載していたことが明らかになった。

次にやり玉に挙がっているのがネット大手のサイバーエージェント。ワールドオークションに絡む芸能人のやらせ記事の多くが、同社が運営するブログサービス「アメーバブログ(アメブロ)」に掲載されていたからだ。記事はすでに削除されているが、判明しただけで22件ある。

もともとサイバーは「記事マッチ」という広告商品を販売している。顧客企業は40万~400万円をサイバーに支払い、サイバーが契約する芸能人にアメブロの記事で商品を宣伝してもらう仕組みだ。既存メディアでもあるタイアップ広告のネット版といえる。

次ページサイバーは関与を否定
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • ブックス・レビュー
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
生前贈与がダメになる<br>相続の新常識

相続をめぐる環境が激変しています。年110万円まで非課税だった生前贈与が税制改正により認められなくなる可能性も。本特集では相続の基本から、よくあるトラブルと解消法、最新路線価に基づく相続税額、さらに生前贈与の将来動向まで取り上げました。

東洋経済education×ICT