アップルが「Siri」の外部開放を決めたワケ

サンフランシスコの世界開発者会議速報

 6月13日、米アップルは、サンフランシスコで開いている世界開発者会議で、音声アシスタント機能「Siri(シリ)」を外部デベロッパーに開放すると発表した。写真はティム・クックCEO(2016年 ロイター/Stephen Lam)

[サンフランシスコ 13日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>は13日、サンフランシスコで開いている世界開発者会議で、音声アシスタント機能「Siri(シリ)」を外部デベロッパーに開放すると発表した。これによりiPhone(アイフォーン)の音声認識機能を利用してウーバーのアプリでタクシーを呼んだり、スカイプで電話をかけたりすることができるようになる。

販売が頭打ちとなるなかアップルはアイフォーンの新たな利用法を打ち出したい考え。ただ「Siri」のディベロッパーへの開放はアナリストの間でおおむね予想されていたため、投資家の反応は薄かった。株価も発表前と比べて大きく動くことはなく、アップル株はこの日の取引を前営業日終値比1.5%安の97.34ドルで終えた。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)も参加した世界開発者会議で、アップルはパソコンの「マック」を使って「Siri」の利用法を紹介。音声認識機能を利用して写真や文書、音楽などの検索ができるほか、「アップルTV」やメッセージングアプリでも利用が可能になる。

「Siri」はアップルの人工知能技術のなかで最も知られた技術だが、アナリストによると米マイクロソフト<MSFT.O>や米アルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグルも独自のデジタルアシスタント機能開発に多額の投資を行なっている。

クリエーティブ・ストラテジーズのアナリスト、ティム・バジャリン氏は「アップルはこうした競争を前に何もせずにいることはできない」としている。

アップルはこの他、電子決済サービス「アップルペイ」をブラウザ「Safari(サファリ)」を通した一部ネットショッピングの決済に利用できることも発表。オンライン決済サービスの米ペイパル・ホールディングス<PYPL.O>の脅威となる可能性もある。

また、腕時計型端末「アップルウオッチ」向け基本ソフト(OS)の最新版も発表。新たなOSは稼動が速く、指で画面にメッセージを書ける機能も搭載。同機能は中国語にも対応している。

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