目撃者が語るフロリダ乱射事件の凄惨な現場 あっという間に「床は人だらけになった」
メインダンスフロアは、フロリダ中部全域から多数のゲイ、レズビアン、トランスジェンダー、バイセクシュアルがパーティーに集まる、「ジュエルボックス」と呼ばれる部屋がある。
いつも通り、11日も正面口にはガードマンが詰めていた。マティーンが銃撃しながらクラブに侵入したのか、あるいは、拳銃やAR-15式半自動小銃、大量の弾丸などの武器を隠し持ってクラブに入った後に銃撃を開始したのは不明だ。
「かがみ込むことしか考えられなかった」
オーランドに住むジョエル・フィゲロア(19)は友人のスタンリーと一緒だったが、最初の銃撃音が鳴り響いたときには、踊っていた。
「バン、バン、バン」。銃撃直後に彼は語ったが、明らかにまだ動揺していた。「自分が考えられた唯一のことは、かがみ込むことだった」。その後しばらくの間は、パニックと混乱で記憶がぼやけている。ドアの近くに友人が見えた。
「スタンリーが床の上にいた」。彼は3発撃たれたが、腕の深傷から血を流しながら、よろめき歩き、何とか外に出た。彼の状態は不明だ。
最初の数分の狂乱状況で数十人が通りへと逃げ出したが、警察が現場に急行したときには、その多くが負傷していた。
負傷者が友人や家族にメッセージを送り、乱射の話はすぐに広まった。パルス自体も、銃撃開始直後にフェイスブックでこうメッセージを流した。「みんな、パルスを脱出して、走り続けろ」。